大河ドラマ『青天を衝け 第34回「栄一と伝説の商人」』感想・考察レビュー


今回視聴した『青天を衝け 第34回「栄一と伝説の商人」』についての感想と考察をまとめていきたいと思います。

 2021年より始まった大河ドラマ「青天を衝け」。NHK放送をリアルタイムで視聴。


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感想 

 冒頭から、無尽蔵にに紙幣を発行し続ける政府に対して、信用という観点から助言をする栄一。資本主義が入ってまもないこの頃からインフレの危険性などを見据えている部分などは凡庸な自分から見れば、さすが!すげえ!と驚かされるばかり。どこまでも本質的なものの見方を忘れない姿からは、ずば抜けた才覚の片鱗を感じました。

 また、今なお存在している「商工会」の起源に携わっていたことも今話で紹介されます。廃藩置県、郵便、商工会、ガス、電気ーーいったいどんだけの偉業を成し遂げれば気が済むんだよ(笑)とそのバイタリティぶりには尊敬を通り越して飽きれ笑いが込み上げる。

 いっぽうでお千代の活躍もなかなか盛り込まれており、先人らへの畏敬を忘れた若者らを諌めたり、怯える孤児たちと優しく接したり、その様子を見て栄一も良い影響を受けたりと、どんな偉人の横にも常に、強力なサポーターがいるのは常なのかもしれないなあと感じました。「花燃ゆ」の松田松陰の妹・文や、平岡浅子の夫・信五郎など、偉業の裏には常に縁の下の力持ちがいるんだなあと。

 そしてなにより今回は、岩崎弥太郎との荒々しい対決が一番印象的でした。弥太郎のウマい話に一瞬揺らぎそうになる栄一でしたが、最後にはしっかり信念を貫いてしまう姿は、まさに英雄そのもの。理想と現実のぶつかり合い。現代になっても通じる、まさに不変的なテーマですよね。

 最後に平岡の妻・やすが、物語の番人として登場。平岡の「おまえはおまえのまま生きぬけ、かならずだ」という言葉を想起させて、渋沢栄一に軌道修正をうながす展開も粋でした。

 政府と商人、そして外国などにも板挟みされながらも猪突猛進を続ける渋沢栄一。話数もかなり重ね、そろそろこのドラマも終盤に差し掛かっていると思うとどこか寂しく思えてきましたが、織田信長のように本能寺で終わるなどといった明確でメジャーな線引きが無い人物なので、最終話はどの時点で終わるのかという期待もあります。残りの話もそんなワクワクを抱えながら噛み締めて観ていきたいなと思います。


配信サービス


現時点(2021年10月時点)で「青天を衝け」を配信しているのは以下のサイトでした。

U-NEXT


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 国内最大級の配信サービス。ラインナップのなかに「NHKオンデマンド」もあるため、歴代の大河ドラマを視聴することができます。一度無料トライアルでお試ししてみてもいいかもしれません。


NHKオンデマンド


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過去のNHK作品などを観ることができる、NHKによる配信サービス。大河ドラマを観たいだけというのなら、上記のU-NEXTよりも値段も半分以下なのでオススメです。


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