映画『タイムマシン大作戦(Minutemen)』感想・考察レビュー

今回、劇場で視聴した『タイムマシン大作戦(Minutemen)』についての感想と考察をまとめていきたいと思います。



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感想・考察

 まだ幼い頃、BSCSで放送していたのを観ていて、今回disney +で発見。まさかdisney配給だったとはかなり面白かったという感動を思い出しながら再視聴。大人になった今見返すと、メチャメチャ素晴らしい作品だったことを再認識させられました。

 まず、テンポが恐ろしく良かった。無駄なダレるシーンが無く、かといって省きすぎず、絶妙なさじ加減で本筋を駆け抜けられる、その爽快感が溜まらない。

 そして二点目は、シーンひとつひとつに役割が割り振られていて無駄がないというところ。たとえば冒頭において、いきなり三年前の出来事が語られたことを不可解に思いましたが、その三年前の出来事が、後に人生の大きなターニングポイントだったという事が発覚して、しっかり伏線として回収するーーという具合に、他にも挙げ出したらキリがないですが、とにかくシーンの連鎖がすさまじい。その整然としたシーン構成は名作「バックトゥーザフューチャー」を彷彿とさせました。しかも今作内では、同じタイムトラベルモノの後輩だからであるのか、ダンスパーティーのシーンなどは、しっかりバックトゥーザフューチャーのオマージュなどがしっかり盛り込まれていました。

 ドラマ面においても、冴えない生徒たちを助けた事で、校内カーストが逆転するなど、人間の不変的な性(さが)というか、嫌な部分みたいなところもしっかり描かれており、大人になった今観てみると深いなあと再認識させられるメッセージ性も込められていました。子どもには寓話として、大人には耳の痛いメッセージとして受け取れるため、どの世代が観ても何か考えさせられる作品になってるなあと。

 キャラクター面においても、大(ジーク)・中(ヴァージル)・小(チャーリー)と体格差でキャラ付けされてるのも単純で印象に残りやすかったし、個人的にはヴァージルのおませな妹が結構面白いキャラクターだなと思いました。終盤で「死んだら部屋使わせて」と兄に頼むなど、言動がいちいち面白かったです。もっと登場して欲しかったなと思いましたが、満腹にならない程度でシーンを切り上げる感じが、この作品の良いところなのかなと思ったり。余談ですが、敵として登場する教頭は、ちょっとAmazon創業のジェフ・ベソスに見た目が似てるなと思いました(笑)。

 ただこの作品、個人的には高クオリティーの作品だなと思いますが、イマイチ知名度が低い。なぜだろうと自分なりに考えてみると、原因の一つ目として考えられるのは「作品タイトルがイマイチ」だったのでは無いかなと思いました。日本語訳「タイムマシン大作戦」および原題「Minutemen」のどちらとも何ともパッとしない感じがするので、そもそも興味を惹かれず、素通りする観客が多かったのかなとも思いました。

 ただ、観さえすれば、多くの人がかならず楽しめる作品になってると個人的には思うので、気になった方はぜひ。



配信サービス


現時点(2021/12時点)で「タイムマシン大作戦(Minutemen)」うを配信していたサービスはこちらです。

Disney+(ディズニープラス)


>>>サイトリンク
Disneyが運営している配信サービス。劇場に足を運びたくないかたはこちらを利用しても良いかも知れません。


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