マンガ『屍姫/赤人義一』感想・考察レビュー

今回読んだマンガ『屍姫』についての感想と考察をまとめていきたいと思います。



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感想 

幼い頃、大久保篤先生の「ソウルイーター」にハマっていてガンガンを定期購読していました。その際に存在を知っていたのが今作。

エッチな格好で女の子が戦う、ちょっとグロテスクな漫画みたいな印象を抱いたまま時は過ぎて現在。セットコミックが激安で売っていたので衝動買い。ようやく読み終わったので感想を残しておきたいと思います。

今作を自分なりに一言でまとめるのなら【アンデット系ヒロイン】というのがしっくり来る言葉かなあ、と感じました。

ヒロインがすでに死んでいる、別の言葉で言えばカーズ状態・ゾンビ状態と言えば良いのでしょうか。幼い頃はそんな設定なんて知らずにペラ読みしていたので、いま見てみるとかなり斬新というか、かなり攻めた作品だったんだなあと思いました。確かにメインヒロイン・主人公であるマキナが手足を切断されてダルマ状態になってる描写があったりと、これ一般誌でやって良いのか?というぐらいハードコアな描写が諸々。ジャンルで言うなら「ハードコアエログロ漫画」みたいな感じになるんでしょうか?パンチラや裸シーンも多かったので。

ここからはこの「屍姫」の個人的な良点を記述していきたいと思います。

良点は三つ。

まずはメインヒロイン・マキナのビジュアル。眉毛が太くて直線的というところが斬新でした。女性キャラには珍しい男性的なパーツがあしらわれていて、彼女の凛々しい性格ともマッチしていました。

二つ目は、もう一人の主人公・旺里(オーリ)が序盤に出てこないという斬新なストーリー構成。最初の2,3巻分の尺を贅沢に使って、オーリの兄・景世とマキナのコンビの活躍が描かれます。途中からようやく旺里(オーリ)が登場してマキナの相棒になるわけですが、普通ならばプロローグや過去編で片付けてしまいそうな部分が長尺で描かれるところがマンガの中でもかなり珍しいなと感じました。ただもしかすると景世では主人公として魅力が欠けるため、途中から急遽弟オーリを登場させたのかな?などと考えたりもしました。まあ、ここばかりは作者の赤人先生、当時の編集者さんに聞かなければ分からないところですが…。

そして最後はやはり、マキナの”双子の兄”である星村黒白がラスボスだったという事。兄が敵役というのはFF4のゴルベーザやナルトのイタチ、北斗の拳のラオウなど、割とありがちな立ち位置設定ですが、性別を変え、双子に変え、さらにすでに死んでいるという状況にする事で既視感が薄れ、新鮮な感覚で受け入れることができました。

また今作は愛知県が宗教の本山であったり、崇神魔縁との決戦の地になったりするなど愛知が舞台になっていたので、作者の赤人義一先生の故郷なのかな?などと思いましたが先生は静岡の方でした。やはり中部地方における愛知の存在感って大きいんでしょうか。

とまあ良点はこれぐらいで…。

ところでこの屍姫、どうやらアニメ化されているみたいです。原作の最終話までしっかりアニメ化されてるのか気になるところですが、DVDの巻数的に完結して無さそうな雰囲気でした。一応dvdリンクを貼っておきます。

全23巻を読み終え、幼少期のおぼろげな記憶と重ねてノスタルジーを感じながら、楽しい数日間を味えました。赤人義一先生、ありがとうございました。>>>赤人義一先生の他作品


配信サービス


現時点(2022年07月時点)で「屍姫(アニメ)」を配信しているのは以下のサイトでした。

U-NEXT


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