大河ドラマ『青天を衝け第11回「橫濱焼き討ち計画」』感想・考察レビュー

今回視聴した『青天を衝け第11回「橫濱焼き討ち計画」』についての感想と考察をまとめていきたいと思います。

　2021年より始まった大河ドラマ「青天を衝け」。NHK放送をリアルタイムで視聴。

感想　

　栄一たちが着々と攘夷の準備を進める様子が描かれていた本話。前回の予告で喜作が門前にて刀を掲げて、仲間たちを扇動するシーンが挿入されていましたが、あくまで本話の回想として加えられていたシーンに過ぎませんでした。どうやら本格的に動き出すのはまだまだ先になりそうな予感。

　また、栄一が授かった長男を亡くしていたというのは意外な史実でした。はしかといえば現代ではそれほど対した病気という印象が薄いですが、当時はそれなりの病だったんだなぁ・・と時代の風情を感じました。

　次回予告ではようやく平岡氏と接触するようなシーンが含まれていました。第一話の取り立てられるシーンに至るのも、そう遠くないのかもしれません。早く慶喜との邂逅が観たいーー！

　今話は攘夷と平穏の二つの道に揺れる栄一の心の動きを中心に描かれた回だと感じた。

　攘夷運動に命を賭けると言う一方で、実生活では子どもが生まれたりと攘夷の気持ちを惑わせるような事柄をうまく構成に重ねることで、栄一の攘夷に対する気持ちの揺らぎとその振幅が絶妙に描かれていたように感じました。

　最後には父親に対して勘当を申し入れ、あっさり受け入れられますが父親は「百姓の分は守り通す」という自身の固い決意を栄一に伝えてきます。

古き時代とともに心中する親、新しい時代の波へと移ろうとする子。諸行無常のこの世ならば、たとえどの時代に生きていたとしてもら多くの人が経験する人生の岐路がしっかりと物語の中で描かれているなと感じました。

現時点(2021年3月時点)で「青天を衝け」を配信しているのは以下のサイトでした。

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