映画『メアリ―の総て』感想・考察レビュー


今回視聴した『メアリーの総て』についての感想と考察をまとめていきたいと思います。

 ジャンルは伝記恋愛映画。
伝記映画と言うとおり、「フランケンシュタイン」原作者メアリー・シェリーを主人公とした映画であり、実際に存在する人物の人生を踏襲した映画となっています。メアリー役を演じたのはエル・ファニング。個人的には「SUPER8」「マレフィセント」などの印象が強い女優さんです。

視聴はNetflix。


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感想

 
 諸事情で古典「フランケンシュタイン」について調べていて、その延長線上で作家が女性であることを知って驚愕。「メアリー・シェリー」伝記を検索。しかしまともなモノは見つからず、この映画にたどり着きました。どういった経緯でフランケンシュタインを生み出したのかーーという謳い文句に惹かれるままに視聴。

 最初は「若い男女の恋」といったポジティブなテイストで始まりますが、後半に連れてどんどんネガティブな雰囲気に変わっていきます。鬱々な展開に少々気分が落ち込んでいきましたが、それでも最後はハッピーエンドで終わったので良い気分で視聴を終えることができました。  

 「フランケン・シュタイン」といえば、現代でもさまざまなキャラモチーフなどに使われていますが、その原点を発想するに至ったというのはとてつもない偉業だなと思いました。特に、夫の「もっと希望を与えるような展開に修正するべきだ」という意見に屈することなく、さらに本を出してくれる出版社を諦めずに探し続けるその意志と行動力は見ていてすがすがしかったです。

 ところでこの映画では詩人・バイロンが登場します。バイロン氏といえば「事実は小説より奇なり」など、名言がたくさんあるため、多少知ってた人物でしたが、まさかメアリー・シェリーの映画で拝めることになるとは思ってもいませんでした。映画内で、「バイロン」の名前が登場した時は、「バイロンって、あのバイロン!?」とおもわずテンションが上がりました。さらに、バイロン別荘でのその会合が、名作「フランケンシュタイン」の生まれるきっかけになるという事を知れたのも、かなりタメになりました。
 


考察

 
 バイロンの詩※
「女は初恋では恋人に恋するが、その後は恋に恋する」
「男の恋は、その人生とは別のもの。でも女にとっては、それがすべての生き甲斐 」

 今作は女性偉人ということもあり、やはり女性の社会進出のようなテーマが含まれているなと、私は観て感じました。クレアがあっさりとバイロンに斬り捨てられる展開や、メアリーが書き上げた作品にも関わらず、夫の名前で出さなければ出版しないなど、理不尽な社会構造に対して一矢報いるメアリーの勇姿が描かれたいたように思います。

 また、人々に希望を与えるような「虚構に満ちた作品」を拒絶して、苦悩に満ちた現実世界をありのままに具象化しようとする姿勢からは、まさに「世界は夢物語ではない」という、啓蒙的なメッセージを受け取りました。

 メアリー・シェリーが生み出した悲劇「フランケンシュタイン」という作品は、駆け落ちから始まったメアリーシェリーの苦悩多き人生そのもの、まさにタイトル「メアリーの総て」にふさわしい作品なのかもしれないと思いました。

逆に「希望」を肯定する映画「ウォルトディズニーの約束」の記事はこちら↓

映画『ウォルト・ディズニーの約束』感想・考察レビュー





配信サービス


現時点(2021/03時点)で「メアリーの総て」配信を確認できたのは下記の配信サービスでした。


サイトリンク<<<

Hulu


>>>サイトリンク
 私が利用している配信サービスです(登録中)。
一応無料体験ができるみたいなので、使用感次第で加入をオススメします。




dTV


サイトリンク
私はdTVに加入はしていませんが、どうやらこちらでも配信しているみたいです。前述のHuluよりも月額が安いみたいなのでオススメしておきます。こちらも同じく無料体験期間を設けられているので、一度仮登録してみてもいいかもしれません。



Amazonプライムビデオ


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Amazonが運営している配信サービス。Amazonヘビーユーザーなら利用しても損はないかと思います。





NETFLIX


>>>サイトリンク
「Hulu」と同様に私が登録しているサイトです。メアリーの総てはこちらで視聴しました。オリジナル作品も豊富にあるのでお試し加入してみてもいいかもしれません。


YouTubeムービー


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YouTubeのムービーチャンネルでもリリースされているみたいです。レンタルと購入が選べます。




Blue-ray&DVDリンク


一応ブルーレイとDVDのリンクも貼っておきます。




小説・原作リンク



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